• 2008.08.11 Monday
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■不定期連載作文4
視線を感じる。

(ん?)

よしおくん、ばあちゃんを見る。

ばあちゃん、鼻をほじってはいるが、こちらを見てはいない。

気をとりなおして
「ぐぃーんぐぃーん」
「…」

やはり気になる。

前見て、右見て、うしろ見て、ばあちゃんを見る。

ばあちゃん、やはり鼻をほじっている。

右を見てから、クイックでばあちゃんを見てみたが、やはりほじっている。

よく見ると、小指でほじっている。

人差し指のほうがほじりやすいのではないかと、いつも思うのだが、

よしおくんは何も言わない。

!!

左側は、ばあちゃんばかりに目がいっていたが

いた。

ばあちゃんのすぐ横に、よしおくんより、小さな男の子が

いた。

その子は、まっすぐによしおくんを見ている。

どこか、羨ましそうな、その眼差しは、よしおくんのお兄ちゃん心を揺さぶった。

乗る時とは逆の手順で、極めて滑らかに象さんから降り、男の子の横に。

自分より、低い目線の男の子に対して、少し、お兄ちゃんぶって、

「やる?」

男の子は満面の笑みでうなずいた。




久しぶりが過ぎる作文だ。前のから、流れで読んでぬ。
■不定期連載作文3
ようやくたどり着いた市場の入口には、10円入れたら“グィーングィーン”って動く、象さんの乗り物があった。

よしおくん、下の段に左足を置き、軽く跳ね上がり、右足から跨がった。

一連の動きは極めて滑らかで、慣れまくっている。

「ぐぃーんぐぃーん」

満面の笑みで楽しそうに跨がっているが、ばあちゃんが10円を入れようとすると、

「いらないのいらないの」
「動かへんよ」

「いいの。ぐぃーんぐぃーん」

「象さんはな、パオーンってなくんやで」
そう言うばあちゃんの顔を?とみて、

「ぐぃーんぐぃーん」

「ぐぃーんと違うで、パオーンやで」

「ぐぃーんぐぃーん」

「象さんは、ぐぃーんじゃなくてパオーンやんねえ」ばあちゃん、すぐ横の薬局の店員さんに言った。

「象はグーンじゃなくてパオーン?…あ、パンパースですか?」

「?パン?」

「パンパース」

「ありゃま、今はパンパースって言うんですか」

「はい、象の絵はパンパースです」

「ぐぃーんぐぃーん」

「ぐぃーんと違うで、パンパースってなくんやてえ、ばあちゃんも知らなんだわ」
そう言うばあちゃんの顔を??とみて、

「ぐぃーんぐぃー…」

よしおくん、ある視線に気がついた。



誰だ?誰かがよしおくんを見ていることになってしまったー。
■不定期連載作文・2
無事、水溜まりエリアをぬけると、
何軒かお店がならんでいる。

美容院、カメラ屋、呉服屋、ケーキ屋、歯医者、和菓子屋…

よしおくん、ここを通ると必ずケーキ屋に立ち止まり、ウィンドウ右上に両手をついてチーズケーキをのぞきこむ。

せがむわけでもなく、ニコニコしながら。

ウィンドウは指紋だらけだが、店主の兄ちゃんはイヤな顔ひとつしない。

どこか誇らしげだ。

自分の作ったケーキに、小さな子が興味を示している。これが表情の理由だろう。

「買うの?」
ばあちゃんが聞くと、

サッと、ばあちゃんの手をとり、その場を離れる。

向かう先は和菓子屋だ。

和菓子はばあちゃんの好物だと言うことを知っている。

和菓子屋の前に来ると、
「見ないの?」って顔で、ばあちゃんを見上げる。

見ないわけにはいかない。
どれも艶やかで、彩色豊かな菓子ばかり。
美味しそうで美しい。

しばらくすると、よしおくんが、

「買うの?」

その直後、ばあちゃんの手を引っ張り、その場をさった。



ふたりはどこに行くのか?ただ歩き続けるだけなのか。
それは僕もしらない。
■不定期連載作文
「よいしょ、よいしょ」

ばあちゃんが歩くときの掛け声だ。
“よい”で一歩、“しょ”で一歩。

ばあちゃんと歩いていると、よしおくんは何度も、ばあちゃんの顔を見上げる。
呼ばれた気がするのだ。

「ん?なに?」
そう言うと
「?」
ばあちゃんキョトンとしている。

前歯がないせいか、とても面白い顔。

よしおくんはいつも笑ってしまう。

可愛い孫が笑うと、ばあちゃんも笑ってしまう。

それを見たよしおくんはさらに笑ってしまう。

それを見てしまった、見知らぬ他人も笑ってしまう。
ちなみによしおくんも、乳歯が抜け、前歯がない。

少し歩くと笑い、また少し歩くと笑う。

そんなわけで、2人が買い物に出ると、なかなか帰って来ない。

帰って来ない理由はほかにもある。

水溜まりがあると、よしおくんはそこを歩きたがるのだ。

「バシャバシャ」と言いながら歩くのがお気に入り。
そうすると、ばあちゃんは、よしおくんを見てしまう。

呼ばれた気がするのだ。

「ん?」
「?」
よしおくんキョトンと見上げる。

その様子が可愛くて、ばあちゃん微笑んでしまう。

もちろん、よしおくんは笑ってしまう。



構成なし、行き当たりばったり作文。
続きは明日か来年か。
Profile
高木稟(たかぎ りん)
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生年月日 1968年11月13日
身長 163cn 体重 60kg
大阪芸大舞台芸術学科卒業

兵庫県宝塚市出身
幼少の頃から子役として活躍。
NHK朝の連続テレビ小説「よーいドン」で注目される。
1977年ミヤコ蝶々劇団に入団。
1991年同劇団退団。
転球劇場旗揚げ(1993年)からの全公演に出演。
惑星ピスタチオ、199Q太陽族等の公演に客演。

松竹エンタテインメント所属
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